伊那市 小児歯科 小野歯科医院 長野インプラントセンター

むし歯を予防する上で重要なフッ素の作用


小児における、むし歯の予防方法にはフッ素を歯の表面に塗る方法と歯の噛む部分の溝にフッ素が配合されたお薬を塗って、光で固めるシーラントという方法の2つがあります。どちらも、歯の再石灰化(歯を強くする)を促進し、むし歯の発生や進行を抑えることが出来ます。

むし歯を予防する上で重要なフッ素の作用

  • 歯のエナメル質にとりこまれたフッ素は、むし歯の攻撃に対して抵抗性のある硬い結晶をつくります。この作用は、口の中に顔を出した歯のエナメル質に唾液中の無機質が接触することによって起こる自然の現象です。 しかし、この自然の抵抗性獲得現象を待っていたのでは、10年ほどかかってしまい、その間にむし歯がどんどん発生し、進行していってしまいます。このように、歯の抵抗性獲得に必要な自然の現象を、フッ素はスピードアップする働きをしてくれるのです。
  • ほんのわずかに歯のカルシュウムやリンが溶け出して、むし歯になりかかった部分を修復する作用があります。
  • むし歯の原因である歯の汚れの中に多数存在している細菌の働きを弱めます。

親知らずを除く永久歯は、個人差により多少前後しますが、ほぼ6歳ころからはえ始めて中学1年生ぐらいではえそろいます。フッ素塗布あるいはシーラントは、その間に定期的に行えば相当な効果が期待できます。