
11月に入りました。今年も残す所2ヶ月をきり、改めて月日の経つのは早いものだと実感しています。朝晩めっきり寒くなってきましたが、皆さん体調はいかがでしょうか?この冬は、インフルエンザが流行しないよう願うばかりです。どうぞくれぐれもご自愛ください。
台湾の台北栄民総医院の研究チームが、定期的な歯石除去は歯を美しくするだけではなく、心臓発作や脳卒中のリスクも下げる可能性があるとする研究結果をこの程、米フロリダ州オークランドで開かれたアメリカ心臓協会(American Heart Associationn)の学会で発表しました。
内容は、10万人以上を平均で7年間にわたって追跡調査した結果、歯科医師または歯科衛生士に歯石を除去してもらったことがある人は、一度も除去してもらったことがない人に比べ、心臓発作リスクが24%、脳卒中リスクが13%と低く、少なくとも年1回、歯石除去を受けている人は、どちらのリスクも目立って低くなったというものです。
歯石を定期的に除去することで、心臓発作や脳卒中につながる炎症を引き起こす、プラーク等のバクテリアの増殖が抑えられるからではないかと考えられています。
すでに、国内においてもこれらの事は、突き止められてきていることです。しかし、国際的な心臓学会という場で、発表がまだなされていなかったのは非常に残念なことです。歯科の分野でも、台湾は確実に力をつけてきているというのが実感です。きちんとした信用のあるデーターを積み重ね、他国に劣らない学会発表を、今後していく必要性を感じました。
日本サッカー界の「キング」こと、三浦知良(みうら かずよし)選手が、フットサル日本代表に選ばれ、11月にタイで開かれるW杯に出場がきまりました。
静岡県出身の45歳で、現在はJ2の横浜FCに所属する最年長のJリーガーとして活躍しています。しかし、サッカーではW杯に出場できませんでした。1994年の米国大会はアジア予選で負けてしまいました。98年のフランス大会では、出場権を得る試合で奮闘しましたが、本大会のメンバーからは外れてしまったのです。かなわなかったW杯への夢に、別の形で挑戦することができ、本当によかったなーと思います。
「挫折をいっぱい経験し、それを乗り越えて来た人は強い」とよくいわれます。
もしカズ選手が今まで数々の実績を残してきていたら、そして自分自身に満足してしまっていたら、きっと今頃は現役を引退していたのではないかと思います。やり残したことがまだまだあるから、45歳になった今でも頑張れる・・・。そう理解しています。
まだ自分が若かった頃は、カズ選手のことはあまり気にとめていませんでした。しかし自分が年齢を重ねていくごとに、とても励まされ、勇気づけられています。今ではすっかりファンになり応援しています。
フットサルW杯で点を取って、あの「カズダンス」を披露して欲しい。
私を含む同世代のお父さん方、共に頑張りましょう。
体のあらゆる細胞になることができる、人工多能性幹細胞(ips細胞)の開発に成功した京都大学山中教授が、ノーベル医学・生理学賞を受賞されました。
皮膚などから細胞を採取し、3~4種類の遺伝子を加えて、初期化し
たips細胞を作り、培養方法によって肝臓の細胞、網膜の細胞、脳細胞と体のあるゆる細胞に変化させることができるというものです。少し前までは、夢のような話だったことが、今現実となりこの素晴らしさに驚いています。このips細胞により、今まで難病とされてきた病気例えば、事故による脊椎損傷により、車椅子での生活を余儀なくされてきた方にips細胞から作った神経細胞を移植することで再び歩けるようになる。また、失明された方がもう一度、光を取り戻すことができるようになるなど、再生医療の実現が近づいているからです。お口の中で考えられることは、将来的には、抜けてしまった部位にもう一度、歯がはえてくる。あるいは、歯周病が原因で、歯がグラグラと動いている場合、歯を支えている周囲の骨がもう一度再生されると言うような事が出来るようになるかもしれません。しかし、他の臓器と比べてお口の中はかなり劣悪な環境のため、かなり時間がかかると思われますので、毎日、毎食後のブラッシングは今まで通り、欠かさずお願いします。
「今まで救えなかった患者さんを、救うことができる」
臨床応用にはもう少し時間がかかると言うことなので、山中教授や日本の研究者にかかる期待は非常に大きいと言えます。日本の研究のレベルが高いことが、世界において立証されたことになり、最近元気のない日本にとっては、今回のノーベル賞受賞は大変意義深いと言えます。
この分野での世界的競争は、日本・米国を中心に今後一段と激しさを増すと考えられます。いずれ、中国・韓国も参入してくる事でしょう
しかし、「待ち望んでいる患者さんのために」という医療としての本質を忘れてはいけないと強く思いました。
第42回公益社団法人日本口腔インプラント学会総会・学術大会が9月21日(金)~23日(日)の日程で、大阪国際会議場において開催されました。
3日間、全国各地の大学病院の先生、一般開業医の先生等多数参加し(学会会員数は一万人以上)会場内はとても活気に満ち溢れていました。日本では人口80万人以上の政令指定都市には、国際会議場がありますが、その一つ大阪国際会議場、この建物もとても立派で印象に残りました。高層ビルで最上階のフロアーからは、大阪市内が一望できる程でした。今まで、朱鷺メッセ、福岡国際、名古屋国際と学会で色々な会議場に行きましたが、日本の国際会議場はどこもみな立派です。改めて日本のもつ素晴らしさを感じました。
今回、提出した演題が採択され、一般口演で発表を23日(日)に行いました。最終日の発表とあって、初日から息の抜けない日が続き、とてもこの3日間が長く感じました。無事に発表が終わり、自宅に戻って来て、今は少しホットしているところです。しかし、これに満足する事なく、次の目標に向かって、頑張っていきます。
県内関係では、信州大学医学部歯科口腔外科 栗田浩教授、松本歯科大学顎顔面外科 上松隆司先生の御発表がありました。大変お疲れ様でした。
残暑厳しい折、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
例年ですと、お盆を過ぎると秋風が吹き始め、夏の終わりを感じるのですが、今年はまだ真夏といった感じですよね。最近疲れからか、食欲がない、歯ぐきが腫れて痛いといった方が例年よりも多いような気がします。皆さんくれぐれも、お体気をつけてください。
19日(日)日本口腔インプラント学会 専門医臨床技術向上講習会が東京で開催されましたので、出席しました。専門医を取得して、それで終わりという訳にはなかなかいきません。常に勉強し、日々研算を積むことで、専門医としての責務を果たしていかなければなりません。歯科医療だけではなく、自然エネルギーなどさまざまな分野が日々確実に進歩していっているのではないでしょうか。私も、最新の治療技術習得に向けて今後も努力していきます。
23日(木)は、松本市内の開業医の先生方で構成される勉強会に出席し、症例発表を行いました。診療終了後、慌しく松本に向かい無事発表が終わり、少し安心しているところですが、ここのところ休む暇がないのが少し残念です。
いよいよ、9月大きな学会が、大阪国際会議場で開催されます。今回、選ばれ主演者で発表を行うことになっています。気の抜けない毎日が続きますが、頑張ります。皆さんもどうか、体調管理に気をつけて頑張ってください。