
新年明けまして、おめでとうございます。
御家族皆様で、お健やかな新年をお迎えになられている事と思います。
いよいよ、2012年の幕が開きました。今年は、辰年。
龍が天高く舞い上がる、そんな光景を初日の出を見ながら想像しました。お陰様で、医院も開業から16年目を迎えました。昨年は、コンピューター管理のデジタルレントゲン装置を導入し、画像は、より鮮明にそして細部まで観察可能となり、的確な診査・診断を行う事が可能となりました。御来院の多くの皆様に喜んでいただき、とても嬉しく思っております。
まさに今、歯科医療は、日進月歩です。時代の波に取り残されないよう本年も、最新技術の習得を図り、またより一層の診療システムの充実に向けて、学会・研修会参加はもちろんの事、院内環境の整備に努力して参る所存です。そして皆様に「良質な歯科医療の提供」を行ない、より多くの方に喜んでいただけることが、私の出来る社会貢献であると考えております。
今年が皆様にとりまして、良い一年でありますようお祈り申し上げます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
夕方も5時を過ぎるともう暗くなり、よくしたもので、カレンダーの立冬を境にして寒くなりました。皆さん体調はいかがでしょうか、風邪ひいていませんか?
休日は、室内で過ごす事が多くなり、読書をするには良い時期になりました。幻冬舎から出版されている「プロフェッショナルの言葉」という本を最近読み始めました。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」と言えば解る方も多いのではないでしょうか。この制作班がまとめた一冊の本です。とても勇気づけられ、元気になれる本ですので、内容は紙面の関係で割愛させていただきますが、皆さんにプロフェッショナルの言葉だけでも紹介させていただきます。共に頑張ろう!
「追い込まれた時に大事なのは、目です。死んだ目をしたら、終わりです」。 菊池恭二(宮大工)
「いつ落ちてくるか分からない一滴のチャンス。それを手に出来るのは、腕がしびれても、手を広げ、空にかざし続けた者だけだと思います」。 山口千尋(靴職人)
「臆病な奴が勇気を出すからいいんです。臆病な奴が勇気を出してチャレンジするから、成功するんです」。 挟土秀平(左官)
「壁に立ち向かえば、たとえ跳ね返されても、強くなれるものです」
秋山咲恵(ベンチャー企業経営者)
最後に私はこの本を読んでこう思う。
肩書きや職業に関係なく、自分の仕事に誇りと責任を持って取り組み、頑張っている人は素晴らしい。
体育の日の10日、2010年度体力、運動能力調査の結果が文部科学省から公表されました。
これによると、65歳以上の高齢者の体力アップが、12年前と比べて顕著になっているとの事でした。私はこの記事を見たとき、歯科医院に通院中の患者さん達の顔が浮かんできました。「夫婦でウォーキングを始めた」、「友達に誘われてマレットゴルフをやっている」等、スポーツを始めたと言う方が年々確実に増えていたからです。この健康への関心の高まりには、目を見張るものがあります。
テレビや雑誌で「アンチエイジング」と言う言葉をよく聴くようなったという方、最近多いのではないでしょうか?
このアンチエイジングは、日本語で「抗老化医学」と呼ばれ、最近注目され始めた、新しい医療分野です。
「加齢」と「老化」はどこが違うのでしょうか。加齢とは、年を重ねること、人間だれでも年々1歳づつ年をとることは、避けられない現実です。老化は、年をとることによって引き起こされる動脈硬化等の病気を意味します。
年をとる加齢は、誰にも防ぐことは出来ませんが、老化は、遅らせたりあるいは逆行させる事は可能である事が、最近の研究から解ってきました。
このアンチ・エイジングは今後さらに研究が進み、どのような日常生活や食生活をすれば老化を予防できるのか、いまよりもっと解明されていく可能性が高い医療分野と言えます。今後もテーマにあげたいと考えています。
第41回日本口腔インプラント学会・学術大会が、名古屋国際会議場で開催されましたので、9月17日(土)、18日(日)と出席しました。
塩尻駅から特急しなのに乗り、千種駅で降車、各駅停車に乗り換え名古屋駅に程近いJR金山駅で下車し、地下鉄に乗り換えて会場に到着しました。駅から歩くこと数分後、目の前に高くそびえ建つ名古屋国際会議場が見えたときには、その大きさに驚きました。札幌コンベンションセンター、パシフィコ横浜にも引けをとらない立派な会場で、さすが中京圏の一大都市、名古屋を実感しました。今回、私自身は発表はありませんでしたので、他の先生方の発表にじっくり耳を傾けて聞くことができて、大変勉強になる2日間でした。とくに抗血栓療法を受けている患者さん(高齢化社会となり、高血圧や過去に脳梗塞の既往があり、血液がサラサラになるお薬を服用されている人は最近増えている)の抜歯やインプラント治療等の外科的処置を行う際に重要となる、臨床検査の新項目(INR)とその適応基準が勉強になりました。当歯科医院に来院中で、このお薬を最近服用するようになった方は、インプラント治療に関係なく、診療前に私にお話しください。この学んで来たことをしっかり患者さんに還元していきたいです。
学会終了後、今夜の夕食はどうしようか?と考えましたが、不慣れな名古屋で道に迷うと困るので、宿泊場所近くのコンビニでおにぎりを3個買って食べました。いつの日か、味噌かつと手羽先を食べてみたいと思いました。
むし歯やダイエットの大敵として、いつもやり玉に挙げるお菓子。
そのお菓子にも歴史があるのです。
洋菓子の起源は古く、先史時代には果実や落花生などを干したり、アルコールやハチミツに漬けたりして加工したものを食べていたそうです。
そして、小麦を使ったお菓子(ケーキの原形)が最初に作られたのは、パンの発祥の地であるメソポタミア(中学の時、歴史で習った文明)とされています。古代メソポタミアの人々は、ビールやワインと共に、ケーキを主食としていたのは、驚きです。
また、パンの先進国である古代エジプトでは、バターやクリームが新たに採り入れられ、ハチミツとミルクを混ぜて焼き上げられるハニーケーキが人気だったとの事、製粉や製菓の技術は古代ギリシャ、ローマで更に発展しました。
日本へは、1543年以降、ポルトガル人やスペイン人によって鉄砲などと共に、カステラ、ボーロ、コンペイトウ、カルメラなどの南蛮渡来のお菓子が伝わりました。きっと織田信長も食べていたに違いありません。そして、「これは、なんておいしいお菓子なのか」と絶賛していたのでしょうか? 知りたいところです。
ちなみに、14代将軍の徳川家茂(いえもち)は、自ら調理するほどのカステラ好きだったことが知られています。将軍自らが調理するなんて驚きです、よほど好きだったんでしょうね。
17世紀前半以降、江戸幕府の鎖国政策によって、輸入が制限されると、試行錯誤の結果わが国独特の、和菓子が生み出されることになるわけです。この、鎖国が無ければ、和菓子の誕生はもっと後になっていたかも知れませんね。
お菓子からも人類の文化や歴史を感ずることができる、そんなお話を今回させていただきました。くれぐれも、食べすぎに注意しましょうね。