伊那市 院長ブログ 小野歯科医院 長野インプラントセンター

 8月29日(日)、日本口腔インプラント学会関東・甲信越支部
学術シンポジウムが、東京国際フォーラムで行われました。

今回、お手伝いをお願いされていたので、28日(土)診療終了後すぐに東京に向けて出発し、その日の夕方からスタッフの一員としてシンポジウム打ち合わせ会議に参加し、当日、29日(日)は午前7時30分に東京国際フォーラムに出向き、会場の設営、準備を行いました。

インプラント治療は、その技術と材料の発展・進歩により今では、大変有効な治療選択肢のひとつとなっておりますが、天然歯(自分の歯)をいかにして抜かずに残していくのか、また残すためには、その患者さんにとってどのような治療方法が良いのかを考えて、極力、天然歯(自分の歯)の保存努力を優先させる事が、大切であると再認識しました。

当日は、関東・甲信越から多くの会員の先生方の参加があり、大盛況の裡にシンポジウムは終了しました。スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

高齢者の所在不明問題が、全国各地で相次いでいます。
山口県防府市では、26日、文政7年(1824)年生まれで、
存命していれば186歳になる男性の戸籍が残っていたことが
明らかになりました。

1824年は、徳川幕府第11代将軍、徳川家斉の時代。
防府市の男性は、勝海舟の1歳年下で、西郷隆盛より3歳
年上に当たることになるようだ。

日本人の平均寿命は、医療の発展・進歩により確実に延びて
います。今後もさらに記録を更新していくものと考えられます。
これからは、超高齢社会を迎え、2025年には、3人に1人が
65歳以上になると推計されています。

いつの日か、本当の意味で186歳、今でもちゃんと元気です。
こういう時代が来ればいいのにな、と思うのは私だけでしょうか?

しかし、今年の夏は暑いですよね。
例年ですと、お盆過ぎれば、秋風が吹いてきて涼しくなるのですが、
今年の気候は、異常ですよね。皆さん夏バテおこしていませんか?

特に、慢性的な歯槽膿漏がある方ですと、普段、歯肉の腫れや痛みが無くても、夏バテによって、体力が落ちる事により、お口の中の歯周病菌が放出する、毒素によって、歯肉が腫れたり、痛くなる症状が出現しやすくなります。


毎日のセルフクリーニング(自宅でのハミガキ)で、歯の食べかす
(プラーク)を丁寧に取り除き、その後、コンクール、イソジン等
のうがい薬でよくお口を消毒してください。これらを行っても、改善されない場合は、早めに、かかりつけ歯科医院への受診をお勧めします。

天気予報によると、まだまだ暑い日が続きそうです。十分な休息と睡眠をとるようにして、体力が落ちないよう注意してください。


7月に臓器移植法が改正されました。
7月から施行された新しい法律では、本人が生前に拒否の意志を示していないかぎり、家族の承諾で臓器提供が出来ることになったものです。
そして、今回20歳代の脳死と判定された方からの臓器移植が、改正された法律の施行後、3週間余りで実施されました。
しかし、残された家族の立場になって考えてみると、生前、本人の意志が解っていれば問題は少ないと思われますが、解らなければ移植を承諾するか否か非常に迷うと考えられます。

移植を求めて、海外渡航があとを絶たない中、国内での臓器提供が増えるきっかけになるとの見方の一方、日本人特有の仏教観、倫理観、そして価値観の違いがあるため非常に難しい問題だと思いました。

また、移植コーディネーターが、残された家族にどのような説明と意思確認を行ったか、透明性が求められることになります。
その移植コーディネーターの数が、アメリカでは、数千人いるのと比べて、国内には、わずか26人しかいないというのも問題として残ります。
改正された、臓器移植法、皆さんはどう考えますか・・・。

今年は、「再生医療」という言葉が、テレビ番組や雑誌などで数多く取り上げられています。今年の流行語大賞にノミネートされるのではないかと思われる程です。

しかし、実際に何がどのように再生されるのか不思議に思われる方も多いのではないでしょうか?
歯科領域について説明しますと、重い歯周病や事故のけがなどによって、歯を支える骨が破壊されて無くなってしまったとします。従来ですとこの無くなってしまった骨は、どうする事もできませんでした。
しかし、この失われた部分に、新しい骨を作る、これこそが再生医療なのです。

方法は、患者さんから骨髄液と血液を採取し、骨髄間葉系細胞という名前の細胞を培養後、患者さんに移植することで、新しい骨ができるというものです。従来は、腸骨(腰の骨)や口の中の他の部分から自分の骨をとってきて、移植する方法でしたから、患者さんの負担も大きく、また感染症や骨吸収のリスクもあったわけです。
この再生医療は、まさに最先端の治療法で、厚生労働省の認可の元、大学病院で実際に患者さんへの応用も行われ始めています。この重要な役割を担っているのが、松本歯科大学 顎顔面外科学講座の上松 隆司準教授を責任者とする研究チームなのです。