伊那市 院長ブログ 小野歯科医院 長野インプラントセンター

 4月15日(日)、私が所属する日本インプラント臨床研究会、定例研修会が、東京ステーションコンファレンスで開催されましたので出席しました。今回は、前歯の「審美」をテーマにしたもので、新しい学術のコンセプト(プラットフォームスイッチング)も発表されていて、とても勉強になりました。1日(日)にひき続いての勉強会です。毎回、歯科医学の「現在の潮流」を見て取ることが出来ます。
いつも思うのは、休みの日に家族サービスをしないで、こうして勉強会に出席出来るのは、家族の理解のお陰だと感謝です。

「東京ステーションコンファレンス」という言葉を始めて聞くという方も多いと思いますので、少し説明しますと、最近建設された建物で、東京駅新幹線口と直結したビルの中にある複合施設です。1階~3階はショップやレストラン、4階~6階が研修施設になっています。特急あずさに乗って新宿駅に到着してから一歩も外に出ることなく、そのまま研修会場に行けるというすごく便利な反面、東京は暖かいのか?桜は咲いているのか?季節感は全く味わうことはできません。
それでも、日本各地から勉強のため集まって来る先生方にとっては、東京駅新幹線口にあるというのはやはり魅力です。周囲は高層ビル群に取り囲まれ「東京らしさ」を感じられる場所でもありますので、機会があれば行ってみてください。偶然、おいきあいするかもしれませんね?

平成24年、1月8日(日)公益社団法人 日本口腔インプラント学会(日本歯科医学会:専門分科会に属する)専門医試験が、都内にある日本歯科大学で行われました。
学会、認証医の資格はすでに取得してありましたが、さらにその上の資格を目指そうと考え、かねてから準備し受験しました。

午前は、筆記試験。午後は症例に対する面接試験でした。試験と名のつくものは、久しぶりでしたので、かなりプレッシャーがかかりました。
この試験の結果が、3月22日(木)書留にて届き、無事に合格しており、専門医を取得することが出来ました。振り返ると、今年はお正月返上で、久しぶりに受験勉強なるものに取り組みました(たぶん歯科医師国家試験以来の本格的な受験勉強になるかと思います)。若い頃と比べるとやはり記憶力は落ちていて、こんな自分にがっかりしながらも、これを気力でカバーしました。

この専門医試験は、受験資格を得るだけでもハードルが高く、また、試験は、総合力が問われる非常に難易度の高いもので、全国でも合格者は、あまり多くありません。長野県内では、私を含め二人だけが合格しただけでした(もう1人は大学病院の先生)。

今回、伊那市・飯田市を含む、上伊那、下伊那両地域において、初の専門医取得となりました。しかし、この結果に満足することなく、新たに夢を創造し、今後も努力し日々精進を続けて参ります。
いつもブログを読んでくださっている皆さんも、目標に向かってどうか頑張ってください。

 3月になりました。ついこの間、お正月を迎えたばかりだと思っていたのに月日の経つのは、本当に早いものです。3月と言えば「卒業」、「旅立ち」の言葉が真っ先に思い浮かびます。当院に通院中のお子さんの中にも、保育園、小学校、高校を無事卒業される方も大勢いらっしゃいます。ご両親様におかれましては、感慨ひとしおのことと思います。ご卒業、誠におめでとうございます。

最近、歯科と認知症について、厚生労働省研究班から最新の発表がありました。これによると、65歳以上で自分の歯がほとんどなく、入れ歯を使っていない人は、歯が20本以上残っている人に比べ、介護が必要な認知症になる可能性が1.9倍高くなるとの見解でした。

このことは、残存歯の数が少ない高齢者ほど、大脳の記憶をつかさどる部位である海馬付近の容積が減少していることが、最近の研究から突き止められたことにも大きく裏づけされます。

これまでの医学研究では、アルツハイマー病に罹ると、海馬が萎縮することが知られてきましたので、さらに解明されたことになります。
また、同様の関係は、意志や思考などの脳機能に関係する「前頭葉」との間にも見られることも、最近の研究で解ってきました。

「噛むことで脳は刺激されるが、歯がなくなり、歯の周辺の神経が失われると、脳が刺激されなくなる。それが脳の働きに影響を与えているのではないか」。
認知症の予防には、自分の歯の数を保つことが大切といえます。

お酒を飲むと、ついついそのまま寝てしまうというお父さん方も多いと思われますが、御自宅での、毎日、毎晩のブラッシングどうか頑張ってください。また歯科医院でのプロによる、歯周ポケット(ハブラシの毛先の届かない深いところ)の定期的なお掃除も大変重要と言えます。



 公益社団法人 日本口腔インプラント学会 第31回関東・甲信越支部学術大会が、2月11日(土)~12日(日)の2日の日程で東京都内で行われましたので、出席しました。都内でも長野県同様、インフルエンザが大流行しているとの事でしたので、電車内や人ごみでのマスク着用・うがい、手洗いと大変でした。早く終息して欲しいものです。13日(月)現在、私はお陰様で体調万全ですので御安心ください。
今回の主幹は、東京医科歯科大学 口腔インプラント科(実行委員長:塩田 真先生)の教室の先生方で、素晴らしい企画・運営でした。2日間、とても良い勉強をさせていただきました。

11日、午後5時からの特別講演は、私の恩師である、ブローネマルクオッセオインテグレーションセンター院長の小宮山 弥太郎先生の御講演でした。60歳を過ぎた先生は、大変お元気で、切れ味鋭いその語り口は、昔と何一つ変わらないものでした。先生のおっしゃった「温故知新ー古きを訪ね、新しき事を知るの意」、基本に忠実にそして確実に、今後もインプラント臨床に取り組んでいくうえで、忘れてはならない言葉だと強く感じました。
小宮山先生の今後の御活躍を、お祈りするばかりです。 

 毎日、最低気温が氷点下の寒い日が続いています。今年は今のところ積雪も少なく、雪かきをしなくてもよいので有難いなと思う毎日です。
積雪が少ない分、空気が乾燥していて現在、上伊那地域はインフルエンザが流行しており警報レベルを超えているようです。学校によっては、学級閉鎖になっている所もありますので、皆さんくれぐれもお体気をつけてください。

通常の「かぜ」のウイルス感染様式は(かぜウイルスの中でも最も多いライノウイルスの場合)特に手から手による接触感染の頻度が高いと言われています。
それに対して、インフルエンザウイルスは、患者さんのくしゃみや咳、痰などで吐き出される微粒子(飛沫)を介して感染するのが中心です。特に、妊婦さん・小さなお子様のいる方、高齢者の方は十分気をつけてください。

<日常生活でできる予防方法>
(1)栄養と休養を十分とる。体力をつけ、抵抗力を高めることで感   染しにくくなります。
(2)人ごみを避ける。病原体であるウイルスを寄せ付けないように   しましょう。
(3)適度な温度、湿度を保つ。ウイルスは低温、低湿を好み、乾燥   しているとウイルスが長時間空気中を漂っています。
   加湿器などで室内の適度な湿度を保ちましょう。
(4)外出後の手洗いとうがいの励行。手洗いは接触による感染を、   うがいは喉の乾燥を防ぎます。
(5)マスクを着用する。咳やくしゃみの飛沫が体内に入りにくくな   ります。

≪前へ | 13 / 20 | 次へ≫