
6月下旬梅雨の頃、毎日のようにお天気が変わり、一日の内でも晴れたかと思うと、急に雷の音がして激しい雨になる、体調管理がとても難しい気候ですが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?
6月22日(日)東京都内において、インディアナ大学 歯学部(米国:インディアナポリス)ミーティングが開催されました。大学からは、JohnN.Williams 学長、MichaelJ.Kowolik 副学長、先月渡米した際お世話になった、Vanchit John教授、David.B.Burr 教授らが来日されました。今回、同大学客員研究員となりましたので、ポスターケースプレゼンテーションを行いました。タイトルは、「A clinical case of long-term early placement of Single tooth implant in the anterior maxilla 」日本語では「上顎前歯抜歯後早期にインプラントを応用し、長期経過した症例」となります。専門的な用語ですみません。日本文から英文への翻訳は難しく大変でしたが、今は無事発表を終えて、責任を果たせたことに一安心しているところです。日本の臨床のレベルが問われる発表でしたので、自然と力が入りました。どのような評価をして頂けたかは、とても気になるところです。「来年もインディアナ大学へ来なさい、待っているから」とVanchit John 教授から最後に声をかけていただいたのが、とてもうれしかったです。
ノーベル化学賞を受賞し、現在バーデュー大学(IUPUIのPU)特別教授を務める、根岸英一先生の記念講演が同会場で行われました。インディアナ大学とパーデュー大学は協力関係にあることから、今回来日となりました。先生はインディアナポリス在住で、現在も研究の第一線で御活躍中です。話し方、歩き方をみていても、とても現在78歳の年齢には見えません。素晴らしいなと感激しました。
講演のタイトルは「いつまでも、夢は持ち続けよう!」
現状に満足することなく、夢は持ち続けてそして、前へ進んで行く!大きな刺激を根岸先生から頂きました。中学生、高校生の学生さんにも聞かせてあげたかった。
5月も下旬となり、初夏のような暑さが続いていますが皆さんお元気にお過ごしでしょうか?
お陰様で、インディアナ大学 歯学部 客員研究員になることが出来ました。このため、渡米し5月22日~25日まで同大学において研修視察を行って来ましたのでご報告します。インディアナ大学は、アメリカ合衆国中西部にあるインディアナポリスという都市にあります。日本からの直行便は無いため、まず成田空港からシカゴ・オヘア国際空港に行き(所要時間:12時間)、ここでアメリカン航空の国内線に乗り換えてインディアナポリス国際空港に到着しました(所要時間:2時間)。時差は13時間あり、日本の方が時計の針が進んでいます。日本が正午の時、インディアナポリスは前日の午後11時となります。
大学では、Vanchit John 教授、David B.burr 教授からレクチャーを受けました。日本から留学されている先生方にはケースプレゼンテーションと大学内(IUPUI)の案内をして頂けました。日本からはるばる来たということで、皆さん歓迎してくれました。IUPUIには、歯学部・医学部・がん拠点病院・子供病院・シュミレーションセンターなどの施設が全部入っているため、広大な敷地となっています。これらの施設間はとても徒歩では移動出来ないため、モノレールが走っていて病院職員や患者さんはこれに乗っての移動となります。大学の敷地に、モノレールが走っている、日本ではとても想像出来なかったことです。スケールの大きさに圧倒されました。臨床においては、IUPUIではシュミレーションが特に重要と考えています。このため、トレーニングするシュミレーションセンターがあり、施設が充実していると言うことに驚かされました。
客員研究員として、ようやくスタートラインに立ったばかりです。ゴールは全く見えません。アメリカ、日本のそれぞれの臨床における長所を取り入れていきたいと考えています。特に、骨の再生医療については最も勉強していきたい分野の一つです。どうすれば骨吸収を抑制することが出来るのか?確実に予知性の高い骨を造るには何が一番よいのか?わたしは知りたい!! これからも、日々精進し努力していきたい。
4月中旬満開だった桜も、今は花びらがすべて落ち、移りゆく季節の速さを実感している今日この頃です。花の命は短いと昔から言われていますが、人生もまた光陰矢のごとし、あっというまに過ぎ去ってしまいそうでなんだか怖いような気がします。明日から5月、新緑の季節を迎えようとしていますが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?
4月19日(土)、20日(日)東京ミッドタウンホール・コンファレンスにおいて、私が所属する日本インプラント臨床研究会40周年記念大会、第26回アジア口腔インプラント学会が同時開催されました。当日は、アジア各国、全国各地から非常に多くの先生方が出席され、盛会でした。今回自身の症例発表の他、「骨再生・骨誘導」部門の座長を依頼され、無事責任を果たすことができ少しだけ安心しました。
アジア地域においては、日本とシンガポールが以前から治療技術において常にリードしてきましたが、最近の中国、韓国の発展.進歩には著しいものがあり、経済発展と大きく連動しているような気がします。こうした中、日本の臨床医の持つ治療技術は、昔からの日本人の気質「繊細で精密」・「創意と工夫」を受け継いでおり、今回も大変素晴らしい発表が多く健在です。中国、韓国よりも、今現在もリードを保っています。
5月17日(木)~20日(日)の日程で、渡米しインディアナ大学歯学部(IUSD:米国インディアナポリス)で研修を積んできます。学んできたことを患者さんに還元して行きたいと考えております。
3月20日の彼岸を過ぎてから、良くしたもので暖かくなりました。
昔から「厚さ寒さも彼岸まで」の言い伝えがありますが、先人の教えには意味があるのだなとつくづく最近の天候を肌で感じて思う今日この頃です。
若い人たちにとっては、聞きなれない言葉だと思います。「冬の寒さは、春分頃まで、夏の暑さ(残暑)は秋分頃までには和らぎ、過ごしやすくなる」という意味の、日本の慣用句です。
4月1日。高校や大学を卒業して、今日が入社式という皆さんも多いのではないでしょうか。実家から通勤する人、あるいは遠く親元から離れてひとり暮らしをする人とさまざまだと思います。期待や夢が膨らむ一方、慣れない新しい環境の中、仕事や人間関係を心配し今後やっていけるのかなーと不安を感ずる人もまた、多いと思います。
「厚さ寒さも彼岸まで」この言葉は、また別の意味を持っています。
「つらいこともいずれ時期がくれば去っていく」
このことわざは、何十年も前、今は亡き祖母から教えてもらいました。
大変だとは思いますが、大変なのはどんな環境に身をゆだねても同じだとわたしは思います。折角選んだ職場、どうか頑張って続けて欲しいと願わずにはいられません。
3月も中旬になると言うのに、毎朝、毎晩寒い日が続いていますが皆さんお元気にお過ごしでしょうか?
2月の2週連続の週末の大雪、3月に入っても雪が降り今年の冬は本当に多かったですね。2月は東京で学会があったので何とか出席しようと頑張ってみましたが、線路上の除雪のため特急あずさは山梨県内で途中停車。大幅に遅れ、新宿にはなんとか到着したものの、学会はすでに終わっていて間に合いませんでした。今日で、東日本大震災から3年が丁度経過しましたが、改めて「自然の驚異」を感じずにはいられません。
最近、ニュースでも報道されている「STAP細胞」。とても残念です。
実際に作製されたのではないかと、私的には考えますが発表が早すぎたのではないかと思います。こうした医療分野の研究に限らず、商品開発等の発明は、一番最初に発表した者勝ちという風潮が日本のみならずあるため先行してしまったと考えます。しかし特に医療に関しては、「待ち望んでいる患者さんがいる」と言う事を大前提として考えるならば、少なくとも医療研究に携わる誰もが作り出すことが出来る「再現性」がなければ、どんなに素晴らしい発明であってもその意味をなさないのではないでしょうか。本当に残念です。しかし今後に期待したいと思います。
こうした観点から考えていくと、現段階では再生医療で大きく期待されるのが人工多能性幹細胞(ips細胞)です。ips細胞は、受精卵(胚)の中に入れると、さまざまな細胞になる能力を発揮し、胎児の一部になって成長することもできる。しかしヒト型ips細胞は増殖が遅く、培養中に死にやすい等、高品質の「マスス型」と低品質の「ヒト型」に分けられておりまだ手法が確立されたとは言えない状態ですが、臓器製造に適したips細胞は将来的には実現可能と再生医療の研究者は見ています。この時始めて歯科の分野で言うならば、「第三の歯と言われる永久歯」、「歯の周りを覆う歯槽骨」の再生が可能となると考えます。しかし、後何年後と言えない位にまだまだ時間がかかりますので、日頃のブラッシングと定期的な歯石除去(メインテナンス)をお願いいたします。