
2017年も残すところ、わずかとなりました。私のプログをいつも読んで下さっている皆さんにとって、今年はどんな年だったでしょうか?
今年は、私にとって今までにない位、忙しい年となりました。
日常の歯科治療に加えて、7月から地元の上伊那歯科医師会 理事、上伊那歯科医師連盟 理事となりました。今までは自分の歯科医院のことだけを考えていれば良かったのですが、これからは上伊那全体の歯科医療についても考えなければならない立場になってしまった。もう一つの使命が、南海トラフ地震が発生した時の大規模災害対策。震度6弱の地震が発生した時、上伊那広域消防本部に災害対策委員会が設置される・・・。「激 務」とはこう言う状態をいうのかと、身に染みた毎日を過ごす1年となりました。来年も任期が続きますが、地域医療のために頑張ります。
高齢化率とは、65歳以上人口が総人口に占める割合。現在、日本における平均寿命は、男性が80.55歳、女性が86.99歳となり、今後更に平均寿命は延びると考えられています。このことに加えて、少子化の影響から高齢化率は、27.3パーセント、まさに4人に1人が高齢者となっています。2025年にはこの高齢化率は、30パーセント程度まで上昇すると予想されています。高齢化社会から「超高齢化社会」への時代到来です。
CT・マイクロスコープ等の最新治療技術の習得も大切ですが、今後加速度的に増加する、高齢者の方々の歯科治療をどのように支えて行くのか。当医院にとっても課題は山積みです。
2018年(平成30年)が皆様にとりまして、良い年でありますよう御祈念申し上げて、本年の挨拶とさせて頂きます。どうぞよいお年をお迎えください。
5月に入り、目まぐるしいお天気と気温の変化ですが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?お天気、気温と比例するかのように、今の私は目が回るくらい忙しい。グアム大学出張があった4月からボーっとしている時間がない。
医療は「日進月歩」という言葉を聞いたことがあると言う方も多いのではないかと思います。まさのその言葉道りで、この5年間の間に歯科の分野も目覚ましい発展・進歩を遂げてきています。
当院では、6年前にアナログ式(現像液を使用)からデジタル式の最新レントゲン装置に切り替えました。当時は、これで最先端であったのですが、これ以降、さらに「技術革新」が起こり、これだけでは、「高度先端医療」を提供する医院とはもはや言うことが出来なくなりました。
一重に「時代の変化」「時代の流れ」とのありきたりな言葉では言い表せない程の変化。そうは言ってもまだデジタルレントゲン装置導入から6年しか経っていないのに、更なる設備投資を行わななければならないとは・・・。「すべては患者さんのために」。
今歯科の分野では本当に怖いくらいの目覚ましい発展・進歩が遂げられているのです。レーザープリンター・CAD/CAM 技術の精度が向上していることから推察すると、次は「光工学印象」の時代の到来が近いのか?
当院では、5月13日(土)、14日(日)CT(コンピューター断層撮影)とマイクロスコープ(光学顕微鏡)の設置工事が行われ、15日(月)から稼働を始めました。操作を覚えるのに私もスタッフも必死です。
「常に時代の最先端を行く医院」作りに今後も取り組んで参りますので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
3月に入り、日差しも日を追うごとに濃くなり、春の訪れを感ずる今日この頃です。皆さんお元気にお過ごしでしょうか?私はと言いますと、2月は学会が重ねり、各週で週末は東京でした。そして今年も4月9(土)・10日(日)と私が客員講師を務めているインディアナ大学(米国:インディアナポリス)からの依頼により、グアム大学への出張と相変わらず忙しい日々となりそうです。
国民生活センターから、最近子供の歯ブラシによる事故が増加しているとの通達がありましたのでお知らせいたします。
むし歯予防のため、歯磨きは大切な生活習慣の一つです。乳幼児期から歯ブラシに慣れるために、専用のハブラシを使用して歯磨きを始めさせる保護者の方も増え、様々なタイプのお子様用歯ブラシが販売されています。
一方で、乳幼児が歯磨き中に歯ブラシをくわえたまま転倒し、お口の中に歯ブラシを突き刺すなどの事故が医療機関機関ネットワークに最近数多く寄せられています。中には歯ブラシが頬に刺さり、手術・入院となった事例もほうこくされています。
年齢別では、1歳児が最も多く(46,9パーセント)、次いで2歳児(24,5パーセント)の順で、3歳以下での受傷者が多くなっています。
一方で、アンケート調査では、そう言った事故を聞いたことがあるという保護者は3割しかいませんでした。
小さなお子さんが一人で歯磨きをする際には、保護者の方が必ずそばに付き添い注意を払うようにしてくださいね!
2016年も早いものであと数日で終わるを告げようとしています。
お陰様で、当院は今年開業20周年を迎えることが出来ました。
一重に、私やスタッフのことを信頼して通院されて下さっている患者さんに心から感謝申し上げます。本当に有難うございます。
この20年間さまざまなことがありましたが、今はまだうしろを振り返る時ではないと考えていますので、これからもしっかり前を向いて 「すべては患者さんのために」を医院の理念と使命と心して、2017年も努力と精進を重ねて参りますので、どうぞ宜しくお願い致します。幸いにも現在は、同じ方向を向いて頑張ってくれるスタッフにも恵まれました。今のスタッフに感謝です。さらにスタッフの増員を図りより質の高いサービスの提供が出来るように頑張ります!!
「 望みを失わなかった者にのみ、道は開ける 」
今年の大河ドラマ、真田丸で真田昌幸が残した言葉です。私はこの言葉がとても好きなので、いつもブログを読んでくださっている皆様にこの言葉を捧げ、2016の挨拶に代えさせていただきます。
2017年が皆様にとりまして、良い年でありますよう、スタッフ一同御祈念申し上げます。
11月に入り、朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。いつも私のブログを「楽しみにしている!」とおっしゃってくださる方々、有難うございます。お元気でしょうか?私は、お陰様で元気にしています。10月下旬は、日々の診療とアジア口腔インプラント学会が韓国、釜山で開催され出席と忙しい毎日を過ごしてきました。
前回まで、糖尿病、誤嚥性肺炎などの全身疾患と歯周病の関係について解説してきました。今回は、心筋梗塞・脳梗塞との関係についてなるべく分かり易く解説していきます。
今まで、心筋梗塞が歯周病と関係していることはほとんど知られていませんでした。「心筋梗塞で運ばれてくる患者は皆、口が臭い」東京医科歯科大学病院に勤めていた循環器内科医の鈴木淳一(東京大特任准教授)は、医療現場で何気なく交わされている会話が気になっていました。そこで、歯科医と共に、心筋梗塞など急性冠動脈症候群の患者を調べたところ、全体の3割で口の中から歯周病菌を検出したほか、この菌が血液中に入り込んでいることを示すデーターも得られ、発症に関わっていることが分かったのです。
歯周病菌は、食べ物のかすと唾液が混ざってできる歯垢(プラーク)や歯石の中で増殖し、傷んだ歯肉の表面から血液に入って全身をめぐり、心臓や脳の動脈の内壁に取り付いて、お口の中のプラークと同じものを形成するため、血管の流れが悪くなることによって、心筋梗塞や脳梗塞が発症しやすい環境となるということです。
私たちが暮らす長野県ではどうか?長寿県であり、がんによる死亡率は全国平均よりも低い反面、心疾患や脳血管疾患など動脈硬化の絡む病気による死亡率は全国平均を上回っています。
40~50歳代の歯周病の割合が多く、三分の一程度の人しか歯科検診を受けていないという報告があります。
歯周病を積極的に治療することで(プラークコントロール)、心筋梗塞や脳梗塞等の循環器の病気のリスクが下がるかどうか突き止める研究が現在行われています。分かったことはまたお知らせしますね。